熊本・美里で土砂崩れ 現場から男性1人救助 九州大雨

2025/08/11 14:30 

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 前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で九州北部で線状降水帯が相次いで発生し、気象庁は11日未明、熊本県玉名市と長洲町に大雨特別警報を発表した。早朝から朝にかけて、同県八代市、宇城市、氷川町、上天草市、天草市にも発出した。

 熊本県美里町では土砂崩れが発生し男性(65)が巻き込まれたが救助された。男性は意識があり、会話もできる状態という。

 24時間の降水量は、熊本県玉名市406・0ミリ▽同県山都町362・5ミリ▽熊本市中央区329・0ミリ▽長崎県雲仙市306・5ミリ――を観測した。気象庁は、熊本県で昼過ぎにかけて線状降水帯が発生する恐れがあるとしている。

 大雨の影響で九州新幹線は、11日の始発から全線で運転を見合わせていたが、午後から博多―熊本間で本数を減らして運転している。また、在来線のJR鹿児島線も門司港(北九州市)―八代(八代市)間で始発から運転を取りやめていたが、博多(福岡市)―鳥栖(佐賀県鳥栖市)間で本数を減らして運転を再開している。九州自動車道は菊水インターチェンジ(IC、熊本県和水町)―人吉IC(熊本県人吉市)間の上下線で通行止めとなっている。

 引き続きまとまった雨が降るとみられ、気象庁によると、12日正午までに予想される24時間降水量は多い所で、九州北部、東海200ミリ▽関東甲信、近畿、四国150ミリ▽北陸、中国120ミリ▽東北80ミリ▽九州南部60ミリ――となっている。【中里顕、栗栖由喜】 

毎日新聞

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