広島平和式典、過去最多124カ国・地域が参列へ パレスチナなど初

2025/07/11 19:47 

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 広島市は11日、原爆の日の8月6日に開催する平和記念式典に、過去最多の124カ国・地域と欧州連合(EU)代表部が参列する見込みと発表した。市は今年から、各国政府代表を「招待」する従来の方法から「通知」する形に変更し、196カ国・地域とEUに案内文を送付。その結果、これまでの最多だった2023年の111カ国とEUを上回った。

 市によると、パレスチナと台湾などが初めて参列する。また、パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻を続けるイスラエルや、イスラエルと6月に交戦したイランも昨年に続いて出席を予定している。

 22年のウクライナ侵攻開始後、市が昨年まで招待を見送っていたロシアとベラルーシは期日までに回答がなかった。ロシア以外の核保有5大国では、英仏が出席予定で米国は調整中。中国は回答がないという。他の核保有国ではインドが参列を予定しており、パキスタンと北朝鮮は未回答だった。

 回答がない国について、担当者は「被爆の実相を知ってもらおうという市の思いが伝わっていないとしたら残念だ」としている。【安徳祐】

毎日新聞

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