コメを食べてほしい コシヒカリ600キロを子ども食堂などに寄付

2025/06/22 10:00 

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 米価が高騰する中でも子どもたちにコメを食べてもらおうと、前橋北ロータリークラブは、会員の寄付で購入した新潟県産コシヒカリ600キロを前橋市内の子ども食堂や児童養護施設19団体にプレゼントした。同クラブの塩谷勝利会長(60)は「お子さんたちがおいしいお米をたくさん食べてくれるなら、こんなにうれしいことはない」と話した。

 18日に市総合福祉会館であった贈呈式。コメを受け取った子ども食堂「BIBI飯(めし)」代表のさとうともこさん(47)は「とてもありがたい」と喜んだ。食堂で提供するお米は「手に入りにくかった」といい、利用者から「物資としてもコメを配布してほしい」との声も上がっていたという。

 米価の高騰で、県内の世帯もコメへの支出を抑えざるを得なくなっている。群馬経済研究所が今年3月、1069世帯から回答を得たアンケート調査によると「以前よりコメの購入量を減らした」世帯が35・8%を占め、高騰以前に購入していた銘柄から「安価な銘柄に変更した」世帯は53・9%に上った。

 そこで、同クラブは、2024年7月~25年6月にかけて会員から募った寄付金の一部である約60万円を投じ、新潟県産コシヒカリ600キロを確保。市社会福祉協議会のボランティアセンターを通じ、配布を希望する子ども食堂や児童養護施設19団体に贈った。【田中綾乃】

毎日新聞

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