ドクターイエロー、名古屋で一般公開へ 1月に引退「幸せな気分に」

2025/06/07 15:01 

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 「新幹線のお医者さん」と親しまれ、1月に引退したJR東海の点検車両「ドクターイエロー」が7日、名古屋市港区の「リニア・鉄道館」に搬入された。同館の目玉の一つとして、14日から一般公開される。

 搬入されたのは700系新幹線をベースにしたドクターイエロー「923形T4編成」。2001年から10日に1回の頻度で走行し、電気や軌道などの設備を点検してきたが、老朽化などを理由に今年1月29日にラストランを迎えた。

 運行ダイヤは非公開で、めったに姿を見られないことから「見ると幸せになる」などと人気を集めた。

 この日はイベントも行われ、抽選倍率約22倍で選ばれた参加者38人が、ドクターイエローと記念撮影をしたり、車体を押したりして普段は味わえない体験を楽しんだ。

 名古屋市天白区から来た会社員、神田恵さん(53)は「間近に見たドクターイエローはきれいだった。今まで何度も走る姿を見て幸せな気分になった。これまでご苦労様でした」と話していた。【式守克史】

毎日新聞

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