コロナ下で感染症専門医を中傷 会社員に罰金20万円 さいたま地裁

2025/06/06 21:31 

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 新型コロナ感染症の流行下で、感染症専門医としてテレビや新聞などで情報発信していた埼玉医大総合医療センターの岡秀昭教授(感染症科)をSNS(交流サイト)上で中傷したとして、侮辱罪に問われた男性会社員に対し、さいたま地裁(江見健一裁判官)は6日、罰金20万円の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は23年6月、岡教授についてSNS上で、「ハゲ」「クズ中のクズ」などと投稿した。

 被告側は「批判の趣旨で、侮辱に当たらない」などと主張したが、判決では「身体的特徴や思考に対する否定的評価を示し、侮辱に当たることは明らか」と認定。「(投稿が)ネットに残存することによる伝播(でんぱ)可能性の高さに照らしても、その刑事責任は軽いものではない」と非難した。

毎日新聞

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