出荷制限のタケノコ入り総菜を誤販売 再発防止へ 栃木・那須塩原

2025/05/21 07:30 

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 栃木県那須塩原市は20日、道の駅「明治の森・黒磯」(同市青木)で、東京電力福島第1原発事故による放射性物質の影響で出荷制限対象となっている同市産のタケノコを使用した総菜が誤って販売されたと発表した。運営する「明治の森市場」(山川将弘社長)が市と県に報告した。

 市農務畜産課によると販売されたのは、みやま工房が製造した総菜「筍(たけのこ)の土佐煮」。15~17日に計29個が販売された。18日に道の駅職員が商品の食品表示を確認中、原材料の産地表記で気付いたという。同社は18日、同事業所の商品をすべて撤去した。

 同市産のタケノコは国の出荷制限指示(2012年)と県の出荷自粛要請(同)の対象。同社は明治の森のウェブサイトで「24年の放射性物質検査で、基準値を大きく下回る範囲内であることが確認されているが、出荷制限対象の農産物は検査結果にかかわらず出荷・使用が禁止されているため今回の販売は規定に反する」と説明し、再発防止策として原材料確認体制を強化するとしている。【藤田祐子】

毎日新聞

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