保護された犬猫の譲渡会 松山市と動物愛護団体、初の合同開催

2025/05/15 13:00 

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 松山市内などで保護された犬猫の譲渡会が11日、同市朝日ケ丘1の松山総合公園で開かれた。市と、市内の動物愛護団体が初めて合同で開催した譲渡会で、新しい家族を迎えようとする市民らでにぎわった。今後も同所で毎月開催する。

 公園内にある市動物愛護センター「はぴまるの丘」では、負傷した犬猫などを一時保護し、新しい飼い主を募っているが、譲渡会は一度も開いてこなかった。一方、センターに収容された犬猫は動物愛護団体が引き取ることが多く、個別に譲渡会を開いてきた。会場探しが難航することもあり、市が今年度から支援の一環として愛護団体との合同の譲渡会を開くことにした。

 この日の譲渡会には、NPO「あにまる365―人と動物の架け橋―」と、NPO「イヌネコライフネットワークえひめ」の2団体が参加。1歳前後の犬猫計25匹が展示され、中には、交通事故などで骨折した状態で保護され、治療を受けて元気になった猫もいた。

 家族で訪れた同市の会社員、大口加奈子さん(42)は「犬を飼いたいが、店で購入することに抵抗がある。どの子も人なつっこくですごく可愛い」と目を細めた。あにまる365の吉岡智子代表(48)は「市が協力してくれることで、安心して足を運んでもらえると思う。暑さや寒さをしのげる屋外でできることも有り難い」と話す。

 譲渡会は今後も市に登録する計8団体が1団体ずつ参加し、月1回のペースで開く。市の担当者は「譲渡会と合わせ、(同じ公園内の)愛護センターに足を運ぶ人が増えるなど相乗効果になればうれしい」と期待する。

 今後の日程(いずれも午前11時~午後3時)は次の通り。6月1日「NPO法人 愛Cat」▽7月19日「認定NPO法人 えひめイヌ・ネコの会」▽8月(日にち未定)「NPO Sakura Cat」▽9月(同)「NPO イヌネコライフネットワークえひめ」。【広瀬晃子】

毎日新聞

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