「模型の世界首都」静岡ホビーショー開幕 初日は6800人来場

2025/05/15 07:45 

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 プラモデルなどの模型関連企業が新製品や注目商品を発表・展示する「第63回静岡ホビーショー」が14日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開幕した。初日は国内外のバイヤーら約6800人が来場し、メーカー側の説明に熱心に耳を傾けていた。主催する静岡模型教材協同組合によると、18日までの期間中に計約5万2000人の来場を見込んでいるという。

 「模型の世界首都へようこそ」と銘打った同イベントには99企業・団体が出展。新型コロナ禍を契機にインドア型の趣味が人気といい、17、18日の一般公開の事前申し込みは受け付け開始後4日間で約4万人の枠が埋まった。

 同組合は「懐かしい車の模型を組み立てるなど一生付き合える趣味なので、数十年前の金型が使えるのも業界の特徴」と説明する。それを裏付けるように、会場では新製品とともに「再発売」をアピールする製品も目立った。

 自動車メーカーのホンダは今秋、昭和から平成にかけて若い世代の人気を集めたスポーツカー「プレリュード」の新型を20年以上を経て復活させる予定だ。

 模型のトップメーカー「タミヤ」は7月に再発売予定の「2代目プレリュード」(1982年発売)の24分の1スケールモデルを紹介。さらに、新型のプロトタイプの実車と、それとほぼ同型の開発中のプラモデル(発売時期・価格未定)を並べてコラボ展示した。開発担当の石黒毅主任は「発売前の車のプラモデルを発表できたのは非常に珍しいケースだ」と胸を張った。

 静岡市はプラモデルの出荷額で全国シェア8割を誇るが、市内の小学生の7割が製作未経験というデータもある。市産業振興課もブースを設け、学校教育へのプラモデル製作の導入事例などをPR。12月に同じツインメッセ静岡で開催する「第2回全国プラモデル選手権大会」の参加高校募集開始も発表した。【丹野恒一】

毎日新聞

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