逃げ惑う乗客、血痕…駅内騒然「何が起きたのか」 東大前駅切りつけ

2025/05/07 22:25 

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 東京メトロ南北線東大前駅(東京都文京区)で7日午後7時ごろ、突然刃物で切りつけられるなどして男性2人がけがをした。居合わせた人によると、大勢の乗客たちが逃げ惑うなどして、帰宅ラッシュ時の駅構内は一時騒然としたという。

 事件が起きた頃、駅に到着した電車に乗っていた男性は「電車から降りると、ホーム上でアラームのような音が鳴り続けていて、何が起きているか分からなかった。他の乗客もどうしたらいいか分からずに戸惑っている様子だった」と話す。

 一度改札口まで行った後にホームに戻ると、床に血痕が付き、刃物が落ちているのが見えた。切りつけられたとみられる若い男性もおり、「男性はしゃがんでいたが意識はあるようで、駅員と話をしているようだった。血痕を見て怖くなった」と振り返った。

 電車に乗っていた江東区の中学1年の男子生徒(12)によると、電車の扉が閉まりかけた時に突然、警報音が鳴ったという。

 「大勢の大人たちが改札の方に逃げて行ったので僕も逃げた。刃物を持った人が誰かを刺したと聞いたので、まだ危ない人がいるだろうなと思って不安でいっぱいだった」

 男子生徒はホームで取り押さえられた容疑者とみられる男性(43)の姿も目撃したといい「白い服を着ていた。金髪というか明るい髪の人で、暴れてたりはせず、無言でおとなしかった」と話した。【松本ゆう雅、小川祐希】

毎日新聞

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