上皇さまが6日から入院 「心筋虚血」の可能性高く 自覚症状なし

2025/05/05 14:13 

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 宮内庁は5日、上皇さま(91)が、心臓の筋肉に血液が十分に供給されなくなる「心筋虚血」の可能性が高いとして、6日から精密検査のため東京大学病院に入院されると発表した。自覚症状はない。住まいの仙洞御所(東京都港区)で日課とする散策を中止した以外は普段どおりの生活をしているという。入院期間は検査結果次第になる。

 宮内庁によると、上皇さまは4月中旬に宮内庁病院で定期検診を受け、心電図で心筋虚血を疑わせる所見があった。仙洞御所での再検査で可能性が高まり、4日に侍医らの判断で入院が決まった。

 上皇さまの入院は2012年2月に東大病院で心臓の冠動脈バイパス手術を受けて以来。前年に心臓の血流が悪くなる症状が確認されていた。退位後の22年7月には東大病院で心臓の磁気共鳴画像化装置(MRI)検査を受け、右心不全と診断された。服薬や水分の摂取制限などの治療を現在も続けている。

 側近によると、上皇さまは4日、仙洞御所で精密検査の必要性などを聞き、冷静に受け止めていたという。上皇后美智子さまと8日から神奈川県の葉山御用邸で静養する予定だったが、見合わせる。【山田奈緒、高島博之】

毎日新聞

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