名人戦第2局 永瀬九段が仕掛け千日手打開 藤井名人、長考で応じる

2025/04/30 11:27 

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 藤井聡太名人(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦し、藤井名人の先勝で迎えた第83期名人戦七番勝負の第2局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、日本空港ビルデング協力)が30日午前9時、東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで再開された。永瀬九段の封じ手(62手目)は、千日手回避を目指した8五歩だった。

 前日に続いて羽田空港は好天に恵まれ、対局室の窓からは滑走路越しに富士山も姿をのぞかせた。

 1日目は角換わりで前例の少ない陣形を敷いた後手番の永瀬九段が飛車だけを動かして攻めを待ち受け、藤井名人が戦いの仕掛けどころに苦慮して千日手模様が続いたまま封じ手になった。

 検討陣は、藤井名人が千日手をどう打開するかと注目していたが、永瀬九段は6五歩と戦いを仕掛けた。藤井名人は45分考えて、同歩と応じた。

 広瀬章人九段は「永瀬九段は仕掛けが成立するとみて仕掛けました。永瀬九段が同桂とした後に藤井名人の(7七の)銀が上に行くか、下に行くかどちらもあり、いずれも攻め合いに進むでしょう」と解説した。【丸山進、新土居仁昌】

毎日新聞

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