29日から羽田空港で名人戦第2局 藤井名人「対局、楽しめたら」

2025/04/28 20:09 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 藤井聡太名人(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負の第2局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、日本空港ビルデング協力)が29、30の両日、東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで指される。先手番の藤井名人が第1局に続き連勝するか、永瀬九段が勝ってタイに戻すか。

 羽田空港での名人戦開催は前期の第3局に続いて2回目。今期は第3局が大阪府泉佐野市の関西空港内にあるホテル日航関西空港で予定され、空港対局が続く。対局前日の28日、ターミナル内の会議室に畳を敷いてしつらえた対局室を両対局者が検分し、窓外を行き来する航空機の音の大きさや照明の明るさなどを確認した。

 今期名人戦の記念扇子に「飛」と揮毫(きごう)した藤井名人は「『飛翔(ひしょう)』とよく揮毫するので、第2、3局と空港対局が続くことに縁を感じて字を選んだ。空港対局を楽しめたらと思う」。永瀬九段は「飛行機の音が感じられる対局室で、特に気になる音でもないのでいい形で臨める」と普段とは違う対局環境を前向きに受け止めた。

 対局は29日午前9時開始。午後6時半に封じ手時刻となり、30日に指し継がれる。持ち時間は各9時間。立会は中村修九段、解説は広瀬章人九段、記録は入馬尚輝三段と吉田響太三段が務める。【丸山進、新土居仁昌】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報