小中学校の教員採用試験が「前倒し受験」可能に 1年のアドバンテージ?それとも… 対応に追わ…

2026/10/02 12:29 

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 静岡県教委と静岡、浜松の両市教委は本年度から、小中学校教員の採用選考で、大学3年生が筆記などを受験し、通過すれば翌年同じ試験内容を免除する制度を導入した。在学中に2度挑戦できる半面、試験日程の早期化もあって“初戦”は「4年生の7月」から「3年生の5月」へと大幅に前倒しされ、学生からは喜びと戸惑いの声が上がる。育成機関である大学の一部では早期から習熟度を高める必要があるとして、対策を講じる動きが生まれている。
 「1年間のアドバンテージができた」。静岡市教委など複数の筆記試験を通過した県中部の大学3年の女子学生(19)はほっとした表情で語った。「来年は筆記をやらなくて済む。学校ボランティアや教員の自主研修などに充てて実践的な知見を積み、面接に備えたい」と見据える。
 学生らが区分の新設を知ったのは昨春、2年になったばかりだった。県教委などを通過した県東部の大学3年の女性(20)は「早いと思ったけれど、夢だから挑戦を決めた」と話す。「1、2年で必修科目、3年から受験対策」と思い描いていたスケジュールは同時進行に迫られた。日々の課題と膨大な範囲の受験勉強に取り組みながら、「初年ゆえに何点程度取れば安心かも見通せない不安があった」中で合格をつかんだ。
 県教委所管の公立小中学校で、本年度当初の不足教員数は26人分だった。少子化による学級数の減少などで不足分は抑えられつつあるが、産休や病気による特別休暇で現場が対応に追われる状況は続く。人材確保に向けて県教委は2024年度から採用選考を約2カ月前倒し。社会人や離職者など多様な区分を設けていて、「大学3年」もその一つだ。自治体にとってはニーズの掘り起こしができ、学生もメリットを見込むが、小学校の教職課程がある静岡福祉大で教員採用試験対策室長を務める筒井昌博子ども学科教授(66)は「従来のカリキュラム課程は4年時の受験を想定しているため、3年受験のスケジュールと合わなかった」と指摘する。
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