熊本地震での「煙突倒壊事故」受け… 富士市の工場が“撤去の検討”進める

2026/09/17 11:30 

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 熊本地震で日本製紙八代工場(熊本県八代市)の煙突が倒壊した事故を受け、富士市内の工場で煙突撤去を検討する動きが出ている。製紙や食品など製造業が盛んな同市内には煙突が林立し、市は全国的に珍しい撤去のための補助制度を設けている。工事には膨大な費用がかかるが、事業所は助成費の活用を視野に「何かあってからでは遅い」と対応を急ぐ。
 富士市の丸富製紙は熊本地震をきっかけに、富士根工場(同市天間)にある高さ約30メートルの煙突の撤去を検討している。1971年の工場建設時からシンボル的存在として地域住民らに親しまれているが、倒壊した場合、社員らが働く事務所や工場の横を通るJR身延線への被害が懸念される。以前は排ガスを上空に逃がすために使っていたが、設備の更新に伴って必要性が薄れたという。日向孝夫専務(61)は「命に関わる問題」と危機感を強める。
 当初から2027年度の撤去を計画していた日本食品化工富士本社(同市田島)は熊本地震の事故を受け、工事が予定通り実施できるか確認を進めている。高さ約90メートルの赤白煙突は築50年以上。燃料の転換で役目を終え、維持管理の観点から撤去を決めたという。費用は億単位を見込む。
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