駿河湾フェリー「幻の第4便」へクラウドファンディング 夕暮れ時に“一度限りの特別運行”

2026/08/07 09:52 

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 一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーが、フェリーを10月3日の夕暮れ時に特別運航する企画を立案し、クラウドファンディングを始めたことが7月27日、法人への取材で分かった。フェリーは赤字経営が続き、静岡県が年内にも運航継続の可否を含めた経営判断を下す方針を示していて、法人関係者は「今回の取り組みを通じて多くの人に魅力を再認識してもらい、フェリー存続への機運を盛り上げたい」と話している。
 特別便は「幻の第4便」と銘打ち、海上から駿河湾の夕暮れを堪能できる。10月3日の午後3時半に清水港を出港し、土肥港沖や西伊豆町の黄金崎沖を周遊して同7時ごろに清水港に帰港する。フェリーは清水港側の乗り場がJR清水駅前に移転したことで運航時間が延び、移転前の1日4便から3便に減少。夕暮れ時間帯の景色を十分に楽しめなくなっていたが、一度限りの復活を目指す。
 寄付はクラウドファンディングサイト「READYFOR」で9月13日まで募る。寄付は4千円からで、返礼品として特別便の乗船券や金色の「御船印」などを提供する。目標金額は300万円。達成できなかった場合は運航しない。
 駿河湾フェリーは県と地元の3市3町でつくる一般社団法人が2019年に運営を引き継いで以降、赤字が続いている。船体の老朽化で安定的な運航ができていないことなども踏まえ、県は今月、有識者でつくる検証委員会を設置し、運航継続可能性に関する議論を始めた。検証結果を基に鈴木康友知事が県議会12月定例会をめどに方針を示すとしている。
 法人の山本東理事長は「輸送人員などの数字だけでなく、県民や利用者のフェリーへの思いを形にしたい」と話した。
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