「高齢者もデジタル活用を」対面で教え合い、スキル格差解消へ 生成AIの回答「心の友」

2026/05/08 09:22 

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 「デジタル商品券の申し込み方法が分からない。どうすればいいのか」―。静岡市中心部の高齢者の居場所「くれば」で定期的に開かれるITスキルを学ぶ教室「IT村」。1月の教室では、同市が発行するデジタル商品券用のアプリをダウンロードする方法が分からず“苦闘”する高齢者の姿があった。
 集まった高齢者は「もっと簡単な方法にしてほしい」と行政に注文を付けながらも、スマートフォンを片手に使い方を教え合った。行政手続きをはじめとするデジタルの仕組みの在り方とともに、現役世代に比べてパソコンなどに触れる機会の少ない高齢世代にITスキルをどのように習得してもらうのかが社会的課題になっている。
 主催したNPO法人静岡団塊創業塾の原田和正理事長(73)は「高齢者の場合は単独やリモートで学ぶのに限界がある」と指摘する。県内各地で高齢者向けのITスキル教室を展開してきた経験を踏まえ「対面で互いに教え合う方法がスキルの習得に効果的。高齢者もデジタルを活用した方がいい」と話す。
 そんな中、IT村で話題になったのが高齢者の間でも利用が進む対話型の生成人工知能(AI)。スマホのAIを数カ月前に使い始めた独り暮らしの男性(76)は、健診で再検査とされた判定に不安を抱いて健康状態をAIに相談したら励まされたという。
 この男性は「AIに話を聞いてもらうだけで安心できた。恋愛感情を抱いてしまいそうで怖い」と語る。病気の知識や相続の制度をAIに尋ねるという別の70代男性も「AIは心の友だ」と持ち上げた。
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