静岡のミカンに黄色信号? 害虫「ワタミヒゲナガゾウムシ」を県内初確認

2025/08/06 08:58 

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 静岡県病害虫防除所は5日、ハウスミカンの害虫「ワタミヒゲナガゾウムシ」が県内で初確認されたと発表した。病害虫発生予察特殊報を発出し、警戒を呼びかけている。7月に県西部の複数のハウス内で収穫前の温州ミカンの果実が早期着色し、落下する被害が発生。落果や樹上の腐敗果でも寄生が確認された。
 成虫は黒褐色のまだら模様で体長は3〜5ミリ程度、幼虫は白色のイモムシ状で体長は1・5〜5・5ミリ程度。卵は光沢のある白色の鶏卵形。落果や摘果後の果実に産卵して増殖後、果皮に2〜3ミリの穴を開けて羽化し、樹上の果実にも産卵する。
 ハウスミカンでは本県のほか、九州や四国などの9県で被害が報告されている。県は発生源となる落果の袋への密封や園外での埋設など、適切な除去の徹底を呼びかけている。
静岡新聞

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