世界最高峰の女性カーレース開幕 富士スピードウェイ、フォーミュラカー導入

2025/05/12 08:12 

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 小山町の富士スピードウェイで10、11の両日、女性ドライバーのカーレース「KYOJO(キョウジョ)カップ2025」の開幕戦が開かれた。今年からフォーミュラカーを導入し、女性レースとして世界最高峰のシリーズに生まれ変わった。海外ドライバーを含む20人が、最高時速約230キロの熾烈(しれつ)な争いを繰り広げた。
 今年は、御殿場市を本拠地とするTGMGPなど14チームが参戦。静岡県で1月に発足した新チーム「富士山静岡レーシング」に所属する細川由衣花選手(32)=同市=は、11日の開幕戦決勝を16位で終えた。悔しさをにじませたが、「(決勝は)初めてフォーミュラで12周走った。終盤までプッシュし続けられたので、家で筋トレした成果が出たのかなと感じる。最後まで走り切れたのは良かった」と次戦につながる貴重な経験値を積んだようだった。
 KYOJOカップは、モータースポーツに挑戦する女性の目標となる大会を生み出し、業界に新たな風を吹き込もうと17年に創設された。コンディションを統一化したフォーミュラカーを各チームに貸し出すことなどより、女性ドライバーのアスリートとしての側面を一層強調している。主催したインタープロトモータースポーツの関谷正徳代表(75)は「静岡生まれのKYOJOカップを通じ、日本を世界の女性レースの中心地にしたい」と語る。
 シリーズは同サーキットを舞台とし、11月までに5大会全10レースを行って総合得点を競う。
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