谷島屋連尺店が5月末閉店、惜しむ浜松市民 老舗書店チェーン創業の地 老朽化に伴い

2025/05/13 07:36 

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 静岡県内老舗書店チェーン谷島屋の創業の地とされる連尺店(浜松市中央区連尺町)が5月末で閉店することが12日までに、同社への取材で分かった。本社社屋を兼ねる建物設備の老朽化に伴う建て替えが理由。長年利用している市民からは「なじみの店がなくなってしまうのは残念」と惜しむ声が聞かれた。
 連尺店は浜松市役所の南約400メートルの大通り沿いに建つ売り場面積約660平方メートルの総合書店。1〜2階が売り場、3階が事務所で築70年以上が経過する。1872年の谷島屋創業の地とされ、2009年にJR浜松駅ビルメイワン8階の浜松本店がオープンするまで本店機能を果たした。
 毎月数回、同店を利用していたという同市中央区の60代女性は「新刊本を買うと言えばここだった。書店員に声をかけやすい店内の雰囲気も好きで、なくなってしまうとは本当に驚いた」と話した。
 現在の建物を解体後に本社社屋の建て替えを計画するが、連尺店を再開するかは未定という。本社事務所は7月から連尺町内の別のビルに仮移転する予定。
 谷島屋は連尺店や病院内の売店、子会社が運営する焼津谷島屋を含めて県内で22書店を展開している。
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