静大学長、日詰氏再任へ 選考会議が決定 浜医大との統合・再編対応に注目

2024/10/29 07:05 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 静岡大学長選考・監察会議(大石裕議長)は28日、次期学長を現職の日詰一幸氏(69)にすると決めた。今後、文科相が正式に任命する。任期は2025年4月から4年。膠着(こうちゃく)状態の浜松医科大との運営法人統合・大学再編について、日詰氏は「問題を24年度内に決着させ、次のステップに進める」としている。合意の白紙化を含め、対応が注目される。
 日詰氏は選考過程で「大学を二つに分ける統合・再編は考えていない」とし、静大を分割せずに一つの総合大学として発展させていくとの考えを示してきた。
 教職員の意向投票で日詰氏は、合意通りの再編を目指すとした相手候補以上の票を得た。学長選考・監察会議は面接も経て日詰氏の再任が最適と判断。「社会の要請に応えられる魅力ある大学として発展させていくこと」を期待した。日詰氏は31日に記者会見する。
 静大は2019年3月、浜医大との間で、運営法人を統合して両大を静岡地区と浜松地区の二つの大学に再編することで合意した。ただ、合意前から静大静岡キャンパスを中心に反対論が強く、両大は21年1月に延期を発表。日詰氏は同4月、静大の学長に就いた。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報