障害者団体、高市首相に114通の手紙 戦争反対訴え

2026/08/28 08:46 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 高市早苗首相は27日、首相官邸で障害者団体の代表者らと面会し、障害者らの意見などをまとめた計114通の手紙を受け取った。防衛費の大幅増が戦争につながることを懸念する意見に対し、首相は「攻撃をするつもりはないが、攻撃を仕掛けられたときには防衛力を持っておく必要がある」などと応じたという。

 ◇高市首相「防衛力持つ必要ある」

 団体側によると、参加者の一人、中尾悦子さん(58)は会談で「障害者の命はいつも軽く扱われる。戦争になれば、もっと優生思想がむき出しになると危惧している」と強調。障害者への理解と戦争反対を訴えて、手紙をまとめた冊子を手渡した。首相は「優生思想はあってはならない」と理解を示した一方で、防衛力に関しては「持っておく必要がある」と語った。

 面会には13人の当事者が出席し、手紙の受け渡しは報道陣に非公開で行われた。2021年に設立された「さよなら優生思想女性障害者の会」が今年2月から首相宛ての手紙を募集した。知的障害や視覚障害などの当事者からは「戦争を起こしてほしくない」という声が多数寄せられたという。

 首相との面会後、発話困難な重度の障害がある天畠大輔参院議員(いのちの党共同代表)は団体が開いた記者会見で、代読などを通じて「戦争や優生思想の中で、障害者が切り捨てられた歴史がある。首相に手紙を渡せたことは大きな一歩だが、終わりではない。政治にどう生かしていくのかが問われている。今回の手紙をしっかり読んだか、予算委員会で追及したい」と話した。首相との面会は団体側から相談を受けた天畠氏が仲介した。【原諒馬】

毎日新聞

政治

政治一覧>

注目の情報