大阪市議補選、維新の栗田氏が初当選 都構想「設計図作り」掲げ
現職の死去に伴う大阪市西区の市議補選(改選数1)が17日に投開票され、大阪維新の会新人でジム経営の栗田裕也氏(46)が初当選した。市議会に提案された大阪都構想の法定協議会(法定協)設置議案への対応を巡り、維新市議団は選挙結果を判断の参考にする考えを示していた。
栗田氏は、自民党元職で会社員の花岡美也氏(50)、無所属新人で会社役員の平松秀樹氏(72)の3人による争いを制した。投票率は24・10%。前回統一選時は42・55%だった。
大阪市を廃止して特別区に再編する都構想は、区割りなど具体的な制度案を法定協で取りまとめる必要がある。市は15日開会の市議会に法定協設置議案を提出。しかし過半数を占める維新市議団は、設置に慎重な姿勢を崩していない。
市議団は前回統一地方選で都構想を公約に示さなかったことなどから、補選の結果などを踏まえて市民の理解が得られるか判断する姿勢を見せていた。
栗田氏は「都構想の設計図作り」や副首都大阪の実現を公約に掲げ、「市民の声をきっちり拾い上げ、大きな目標に向けて進めていく」と訴えた。維新代表代行の横山英幸市長も応援に駆けつけたほか、所属市議や府議らの支援も受けて組織戦を展開。幅広い層から支持を得た。
花岡氏は都構想は2度も否決されているとして、選挙戦で主要なテーマに取り上げなかった。そのうえで区内の教育環境向上や防災対策、物価高対策など住民に身近な問題を訴えたが及ばなかった。
平松氏は子どもたちが安心して通学できるよう防犯カメラの増設や、子ども食堂のための基金創設などを主張したが支持は広がらなかった。【井手千夏、長沼辰哉】
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