11年ぶり成立の暫定予算とは? 最小限の経費計上して「つなぎ」

2026/03/30 18:40 

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 2026年度暫定予算は30日、衆参両院の本会議で、与党や中道改革連合など野党の賛成多数で可決、成立した。2015年以来、11年ぶりに成立した暫定予算とは、どんな措置なのか。

Q 政府が暫定予算を組んだね。どんなもの?

A 通常国会では例年、1月から当初予算案が審議され、年度内の3月に成立しています。年度内成立が見込めない場合、新年度からの行政サービスを途絶えさせないよう国が編成するのが暫定予算です。本予算成立までの「つなぎ」の経費が認められており、編成は2015年度予算以来、11年ぶりです。

Q どうして組んだのかな?

A 1月の通常国会冒頭の衆院解散で予算審議が約1カ月遅れました。高市早苗首相は年度内成立を譲らず、与党は00年以降で最短の審議時間と強引な運営で3月13日に予算案を衆院通過させました。ただ、与党が過半数を持たない参院では、野党が求める充実審議をせざるを得ず、年度内成立を見送りました。

 憲法の規定では、本予算は4月11日までに参院の議決がなければ自然成立します。4月1~11日の11日分とし、4月から拡充される高校授業料の無償化などに対応します。

Q 暫定予算も本予算も年度内成立しないとどうなるの?

A 過去にはどちらの予算も成立しない「予算の空白」が起き、年金支払いが遅れる恐れが何度かありました。そこで与野党は1991年、暫定予算を編成し空白を作らないことなどで合意。政権交代で予算審議が大幅に遅れた13年度予算も、50日分の予算を編成するなど空白を作らない運用が定着しています。

Q 一部野党が「補正予算的暫定予算」を求めていたね。

A 米国のイラン攻撃に伴う燃料高騰に備え、経済支援策を追加して暫定予算を組むべきだとの考え方です。ただ、本予算成立までの最小限の経費計上が基本のため、実現には至りませんでした。

毎日新聞

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