予算案、13日に衆院採択へ 野党4党が解任決議案提出、攻防山場

2026/03/12 20:21 

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 2026年度予算案の審議について、衆院予算委員会の坂本哲志委員長(自民党)は12日の理事会で、13日に高市早苗首相や全閣僚が出席する締めくくり質疑を経て委員会採決を行うと職権で決めた。即日で本会議でも採決し、議席の4分の3を占める与党の賛成多数で衆院を通過させる方針だ。中道改革連合など野党4党は強引な委員会運営を繰り返しているなどとして坂本氏の解任決議案を衆院に提出。与野党攻防は山場を迎えた。

 衆院予算委では12日、首相らが出席して集中審議を実施。採決日程などを巡り与野党間で断続的に協議が行われ、午後の開始が約1時間遅れた。中道の長妻昭・野党筆頭理事は記者団に「職権で質疑の打ち切りを決めるのは非常におかしな対応だ、と抗議した」と強調。「国会で行政の下請け化が進みかねない」と与党側を批判した。

 衆院議院運営委員会の山口俊一委員長(自民)は12日の理事会で、衆院本会議の13日開会を職権で決めた。政府・与党は予算案の年度内成立を図るため、13日中に衆院を通過させ、16日から参院で審議入りするスケジュールを描く。野党側は審議時間の確保が不十分だとして暫定予算案の編成を求めているが、与党は拒否している。

 ◇野党4党が坂本氏の解任決議案

 坂本氏の解任決議案は中道、参政党、チームみらい、共産党の野党4党が共同提出した。中道の重徳和彦国対委員長は記者団に、坂本氏が審議日程などを与野党合意によらず委員長職権で決め続けているとし「こんなことはいまだかつてない。なぜ予算委の運営がおかしいのかを世に示す必要がある」と語った。

 国民民主党は決議案の共同提出には加わらなかった。自民は25年12月に所得税がかかり始める「年収の壁」引き上げなどで政策合意した国民民主に対し、予算案への賛成を求めている。

 ただ、国民民主の古川元久代表代行は12日の党会合で「最終的に物事を決めるプロセスを丁寧にやるのが民主主義の大事なところだ。コスパとタイパ(タイムパフォーマンス)だけ考えれば、一番良いのは独裁政治だ」と政府・与党の対応を批判。玉木雄一郎代表は12日夜のBS番組で、予算案の衆院採決で反対する意向を示した。坂本氏の解任決議案についても、賛成する可能性は「十分にある」と述べた。

 参院は少数与党の状態が続いており、予算案を13日に衆院通過させられたとしても、年度内成立は流動的だ。立憲民主党の斎藤嘉隆参院国対委員長は「強権的に採決されれば16日からの参院予算委開会は現実的に難しい」との認識を示しており、参院では冒頭から激しい与野党攻防が予想される。【富美月、森口沙織、安部志帆子】

毎日新聞

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