巨大与党、構図一変 首相、予算の年度内成立に強気 野党は反発

2026/02/18 21:43 

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 第221特別国会が18日召集され、首相指名選挙で自民党総裁の高市早苗首相(64)が第105代首相に選出された。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、日本維新の会との連立による第2次高市内閣が発足した。首相は全閣僚を再任した。衆院選での自民大勝で国会の勢力図は一変し、衆院の4分の3を占める巨大与党が圧倒的な「数の力」を握る。首相は18日夜の記者会見で、衆院選で審議入りが約1カ月遅れた来年度当初予算案について「年度内成立を目指したい」と明言し、強気な姿勢で国会論戦に臨む構えを見せた。

 特別国会の会期は7月17日までの150日間。衆院選で自民は、定数(465議席)の3分の2(310議席)を超える316議席を獲得。参院では与党が過半数に満たない「衆参ねじれ」の状況が続くものの、参院で否決された法案の衆院での再可決も可能で、与党ペースの国会となるのは確実だ。

 第1次高市内閣は18日午前の臨時閣議で全閣僚の辞表を取りまとめ、総辞職した。午後の衆参両院の本会議で実施された首相指名選挙で、高市氏が再び選出された。

 衆院での首相指名選挙では高市氏が354票を獲得し、1回目の投票で過半数の233を大幅に上回った。一方、参院では1回目の投票での高市氏の得票は123票で、過半数の124票に1票足りなかった。中道改革連合の小川淳也代表との決選投票では、1回目に百田尚樹代表の名前を書いた日本保守党の2人(百田氏、北村晴男氏)が高市氏に投票。高市氏125票、小川氏65票、無効票48票、白票8となり、高市氏が選出された。

 衆院本会議では、議長には自民の森英介元法相、副議長には中道改革連合の石井啓一元公明党代表がそれぞれ選出された。

 首相はその後、維新の吉村洋文代表(大阪府知事)との党首会談を行った上で、首相官邸に組閣本部を設置し、第2次内閣を発足させた。維新は閣内協力に応じる意向を示しているが、実際の入閣は今秋にも見込まれる内閣改造時となる見通しだ。

 首相は、まずは来年度予算案の早期成立に全力を尽くす構えだ。例年並みの審議時間をかければ成立は4月末ごろとなる見通しだが、自民は与党の質問時間を削るなど大幅な審議短縮策を検討している。野党側では、十分な審議時間を確保しないのは横暴との反発が強まっている。中道の小川代表は18日の議員総会で「巨大与党の権力の横暴や怠慢は絶対に許さない。権力監視の先頭に立ちましょう」と訴えた。

 予算審議後には、インテリジェンス(情報収集・分析)の司令塔機能を担う「国家情報局」の設置法案など「高市カラー」の強い法案が審議入りする見通し。 首相は18日夜、首相官邸で記者会見し、衆院選の結果を受けて「白紙委任状を得たつもりは全くない。政策実現に前向きな野党にも協力をお願いする」と述べた。また、憲法改正について「少しでも早く改正案を発議できるよう、自民党として粘り強く取り組みたい」と述べ、皇室典範改正についても「国家の基本に関わる先送りできない課題だ」として速やかに取り組むとした。【原諒馬、飼手勇介】

毎日新聞

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