自民総裁選、前倒し要求への賛否 国会議員の意向は? 毎日新聞調査
自民党総裁選の前倒し要求を巡る賛否について、毎日新聞は党所属国会議員295人(衆参議長を除く)に意向を調査した。5日夜時点で103人が実施を求める考えを示した。態度を明かしていないものの、水面下で前倒しに賛成する議員らを含めればさらに増えるとみられる。反対は22人で賛成を大きく下回った。日米関税交渉の内容が確定したことで、党内では総裁選の前倒し圧力が日ごとに強まっている。
総裁選の前倒しは、国会議員や各都道府県連の代表47人の過半数(172人)の要求で実現。党は8日に意向確認する。毎日新聞は9月1日以降、各国会議員に文書での質問や直接の聞き取りを実施した他、交流サイト(SNS)や公式な場での意思表明などを通じて意向を確認。前倒しを求めたのは国会議員の3割強に当たる103人で、22人は求めないとした。10人が分からないと回答し、160人が無回答だった。
麻生太郎最高顧問や遠藤利明元総務会長は前倒し賛成を表明した他、石破茂首相(党総裁)の元側近も賛同している。旧派閥単位や当選回数別に会合を開き、前倒し要求で一致するなど動きが活発だ。政府内でも鈴木馨祐法相が5日に閣僚として初めて総裁選前倒しを求め、副大臣や政務官の10人超が賛意を示すなど、広がりをみせている。一方、岩屋毅外相や中谷元・防衛相らが記者会見で前倒しの動きに否定的な見解を示しているが、同調する動きは乏しい。
日米関税交渉で最大の懸案事項だった自動車関税の引き下げなどを盛り込んだ大統領令は4日(日本時間5日午前)に発出された。赤沢亮正経済再生担当相は、トランプ大統領を日本に招待する首相からの親書を手渡したと明らかにした。首相は経済対策の策定を指示し、「与党で検討して野党と協議したい」などと続投を模索しているが、「進退を巡って区切りのタイミングだ」(自民中堅)との声も出ており、前倒し論拡大に拍車を掛けている。
毎日新聞の5日時点の集計によると、47都道府県連のうち少なくとも13都道府県連が前倒し要求に賛成、もしくは賛成の方針を固めている。【畠山嵩、富美月、遠藤修平】
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