ふるさと納税、24年度は1.2兆円 5年連続で過去最高を更新
総務省は31日、ふるさと納税制度による2024年度の寄付総額が前年度比1割増の約1兆2728億円で、5年連続で過去最高を更新したと発表した。24年度にふるさと納税を利用して住民税の控除を受けた人は前年度から約80万人増えて約1080万人となり、10年連続で過去最多を更新した。
24年度の寄付件数は、前年度からほぼ横ばいの約5879万件だった。
自治体別の寄付受け入れ額は、兵庫県宝塚市が約257億円(前年度約3億円)でトップだった。市立病院に対する市民2人からの約254億円の寄付が影響しているという。2位は北海道白糠町で約212億円(同約168億円)、3位は大阪府泉佐野市で約182億円(同約175億円)、4位は宮崎県都城市で約177億円(同約194億円)、5位は北海道別海町で約174億円(同約139億円)だった。
寄付した人は居住地の住民税が軽減される。ふるさと納税の影響で最も税収が減るのは横浜市で、減収額は約343億円。2位は名古屋市で約198億円、3位は大阪市で約192億円。
ふるさと納税では、自治体が寄付金を行政サービスなどに活用できるようにするため、返礼品や寄付募集の際にかかる経費は「受け取った寄付額の5割以下」にすることが求められている。24年度の経費総額は5901億円で、寄付総額の46・4%を占めた。このうちポータルサイト運営事業者に支払った費用は1656億円に上り、経費総額に占める割合は28・1%だった。自治体が仲介サイトへの手数料として多大な経費を支出している現状がうかがえる。
総務省は今年10月から、ふるさと納税の寄付者に特典ポイントを付与する仲介サイトの利用を自治体に禁じる。多くの寄付額が自治体財源にまわるようにするためとしている。これに対し、「楽天ふるさと納税」を運営する楽天グループは7月10日、総務省告示の無効確認を求め、東京地裁に提訴した。サイト間でポイント付与率の競争が過熱化する現状に、村上誠一郎総務相は「お世話になった自治体等を応援する気持ちを伝えるふるさと納税本来の趣旨として、適正なものとは言えない」として、10月からの新ルールに理解を求めている。【内田帆ノ佳】
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