自民党内、両院議員総会へ署名の動きも 石破首相へ圧力強まる

2025/07/22 20:35 

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 続投を表明した石破茂首相に対し、自民党内で22日、首相への批判や辞任を求める声が広がっている。続投期限を区切らない首相への圧力は強まっており、首相は近く党内の首相経験者と会談し、今後の対応を協議するとみられる。

 旧茂木派に所属した中堅・若手議員は国会内で会合を開き、党大会に次ぐ意思決定機関である「両院議員総会」の開催に向け、署名活動を実施する方針を確認。参加した笹川博義衆院議員は記者団に「参院選大敗の責任を明確にし、その責任を取っていくのはリーダーとして当然の帰結だ」と説明した。党内では総会が開催されれば、首相退陣に向けて「総裁選の前倒し」の議決を目指す動きも出ている。

 交流サイト(SNS)上での意見表明も相次いだ。鈴木英敬衆院議員はX(ツイッター)で「地元で聞く声は極めて厳しく、(続投は)全く理解は得られていない。選挙の審判を軽視していると言わざるを得ない。衆院選、東京都議選を含めて重く受け止め、早期に判断いただきたい」と訴えた。若林洋平参院議員もXで「リーダーが責任を取らないことはあり得ない」と非難した。

 党内で首相への批判や退陣を求める声の広がりを受け、首相は岸田文雄前首相や麻生太郎最高顧問ら首相経験者と会談する方向だ。8月中にも参院選の総括をしたい考えだ。【鈴木悟、森口沙織】

毎日新聞

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