「立・国・維」中心に連立拡大模索も 両院で少数与党転落の石破政権

2025/07/21 17:01 

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 衆参両院で少数与党に転落したことで、石破茂政権はより一層、野党の協力がなければ身動きが取れない状態になる。野党が結束すれば独自法案の成立も可能になる。与党内には局面を打開するため、一部野党を取り込んで連立政権の枠組み拡大を模索する声がある。その場合、連携相手は「立・国・維」の3党が検討対象になりそうだ。

 参院選の結果、国会の新勢力は参院(248議席)で、自民党101▽公明党21▽立憲民主党38▽国民民主党22▽日本維新の会19▽参政党15▽共産党7▽れいわ新選組6▽社民党2▽日本保守党2▽チームみらい1▽諸派1▽無所属13――となった。自公は計122議席で過半数に3議席足りない。

 衆院(465議席)は自民196▽公明24▽立憲148▽維新38▽国民民主27▽れいわ9▽共産8▽参政3▽保守3▽社民1▽無所属8――で、自公(計220議席)は過半数に13議席足りない。

 連立枠組みを拡大する場合、参政は衆院で3議席にとどまり、1党だけ引き込んでも衆参で過半数を確保できない。

 連立に加わることで衆参ともに過半数に達する政党は、単独では立憲、維新、国民民主に限られ、石破政権はこの3党を中心に連携を模索する可能性がある。【田辺佑介】

毎日新聞

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