都民フが第1会派奪還 自民は裏金問題響く… 明暗分かれた都議選
22日投開票の東京都議選(定数127)は、小池百合子都知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」が31議席を得て第1会派となった。自民党は会派裏金事件などが影響し、非公認などの自民系無所属を入れても過去最低だった2017年の23議席を下回り、4年ぶりに第1会派から陥落。参院選の前哨戦として政権への打撃となった。
物価高対策や「政治とカネ」が主な争点となり、投票率は前回(42・39%)を上回る47・59%となった。
毎日新聞の出口調査によると、選挙前第2会派だった都民フは、無党派層からも広く支持を集めた。無所属推薦も含めると32議席。小池氏が頻繁に応援に入ったことも奏功した模様だ。
自民は会派政治資金パーティーでの裏金作りが1月に立件され、会派幹事長経験者6人を非公認にした。当選者3人のうち2人ともう1人の無所属を当日追加公認したが、合わせても21議席にとどまる。
毎日新聞が14、15日に実施したインターネット調査では第1会派を維持する可能性があったが、その後失速。選挙戦最終日には石破茂首相(党総裁)が街頭に立ち、小池氏も知事就任以降、都議選では初めて自民の応援に入り「小池与党」と認める姿勢を鮮明にしたが、有権者に響かなかった。22日の出口調査によると、有権者の62%が裏金問題を「考慮した」という。
公明党は現有から1減の22人を擁立したが、3人が落選。36年ぶりに全員当選を逃した。一方、小池氏と近い玉木雄一郎衆院議員が代表の国民民主党が初となる9議席を獲得し、国民民主に自公と都民フを加えた「小池与党」は過半数を維持した。
立憲民主党と共産党は小池氏に対峙(たいじ)する勢力として一部選挙区で候補者を調整したが、立憲が現有から5増の17議席とした一方、共産は現有から5減の14議席。明暗が分かれた。参政党は初挑戦で3議席を獲得。昨年の都知事選で次点だった石丸伸二・前広島県安芸高田市長が設立した地域政党「再生の道」は擁立した全42人が落選した。【柳澤一男、加藤昌平】
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