共産党の小池晃書記局長は１９日の記者会見で、前町長の辞職に伴う大阪府忠岡町長選で、共産が推薦した元町議の是枝綾子氏が、全国で唯一となる共産党籍のある町長として初当選したことについて、「昨年（是枝氏が落選した町長選）より得票を伸ばして当選した。大変うれしいニュースだ」と歓迎した。

　小池氏は、談合などの不正根絶に加えて「暮らしと健康を守ることが争点になった」と指摘。その結果、投票率は２０２４年１０月の前回選より約５ポイントアップし「（府内では）１９年ぶりの党員の首長が誕生した」との見方を示した。

　前町長は町発注の公共工事で入札情報を事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで大阪府警に書類送検され辞職した。前回町長選では３人が出馬し、２９３９票で当選した前町長に対し、是枝氏は２１６７票と善戦した。１８日の町長選では保守系の候補２人と是枝氏が立候補した。是枝氏は２３６７票と上積みし、次点を６５票上回った。【富美月】