米スペースX、ウクライナ軍の衛星通信サービスに速度制限か

2026/10/14 18:10 

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 ウクライナメディアは14日、米スペースX社がウクライナ軍に提供している衛星通信サービス「スターリンク」のアクセス速度に制限をかけたと報じた。制限は13日夜に始まったが、事前の警告はなく、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する複数の軍事作戦に支障が出たという。

 米中間選挙を11月に控えるトランプ大統領は、ウクライナが露側の継戦能力を奪うために露の製油所への攻撃を繰り返していることが、ディーゼル燃料(軽油)の価格高騰につながり、米国の有権者の不評を買っていると不快感を示している。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は13日の米公共ラジオNPRのインタビューで「米側はウクライナが製油所攻撃を停止しなければ、軍事情報の提供を止める可能性があると警告してきた」と明かしており、今回のアクセス制限も米側による圧力の一環の可能性がある。

 一方、ロイター通信によると、露国防省は14日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の主要な熱電供給施設など7カ所のエネルギー関連施設を攻撃したと発表した。ウクライナ側は「39発の弾道ミサイルと120機以上の無人機でエネルギー関連施設や重要インフラが攻撃された」としている。

 トランプ氏は11日、露ウクライナがエネルギー関連施設への攻撃停止で「合意した」と一方的に発表していた。だがロシアのペスコフ大統領報道官は14日、具体的な条件の文言は定まっていないと説明し、「合意」を事実上否定した。

 ゼレンスキー氏も当初、トランプ氏の「合意」発表について「初耳だ」と不快感を示していた。ただ、13日のX(ツイッター)への投稿では「ウクライナはこの2日間、ロシアの製油所やエネルギー施設を攻撃していない」と米側に配慮を示した。

 ゼレンスキー氏は、米国で和平交渉の仲介を担当するウィットコフ中東担当特使らに対し、ウクライナの交渉団との近日中の協議を申し入れたという。

 一方、トランプ氏は13日、記者団に対し「我々は彼らを助けているし、情報も共有している」として、ウクライナへの情報提供を続けていると説明した。ウクライナやロシアと「戦争を終わらせるために協力している」とも述べた。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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