小村の住民投票で「英国からの離脱」が多数 難民施設計画に抗議

2026/09/17 05:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 英南部の小村ピディントンで15日、「英国からの離脱」の是非を問う住民投票があり、16日に賛成が大多数を占めたとの結果が発表された。近隣に難民申請者の滞在施設を整備する政府の計画に抗議するための投票で、法的拘束力はなく象徴的なものだ。ただ、地域の意思表示の形としては珍しく、注目を集めている。

 ピディントンの人口は約350人。住民投票は村の行政当局が実施し、312人が票を投じた。離脱への賛成が285票、反対が26票だった(1票は無効票)。当局トップのマクナリー氏は「政府は変わらなければならないというメッセージだ。今日から私たちは『ピディントン公国』として知られることになる」と述べた。

 政府はこの地域の旧軍事施設を活用し、1200人以上の難民認定申請者を滞在させる計画で、17日まで意見を公募している。他にも国内2カ所で同様の施設の整備を計画する。昨年来、難民申請者をホテルに滞在させる措置への抗議デモが各地に広がったことを受け、政府は代替施設の確保に追われている。

 英メディアによると、ピディントンでは「犯罪が増加するのでは」「滞在させる難民の数が多すぎる」といった懸念が強まっていた。

 バーナム首相は16日、「(村民の)強い感情は理解している」と述べた上で、特定の地域だけが難民申請者を受け入れるべきだとは考えていないと説明し、「やるべきことは(難民認定を求めて英国に)渡ってくる人の数を減らすことだ」と強調した。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

国際

国際一覧>

注目の情報