「あなた方が負けたからだ」 中国の手書きメモにフィリピン応酬

2026/09/10 09:51 

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 韓国・ソウルで開かれた国際会議で、南シナ海問題について発言していたフィリピンのテオドロ国防相に、中国側から突然、手書きのメモが届けられる一幕があった。テオドロ氏はその場で内容を読み上げ、「当然だ。あなた方が負けたからだ」と反論。異例の応酬がフィリピン国内で注目を集めている。

 韓国の聯合ニュースなどによると、8日の「ソウル安保対話」で、在韓中国大使館の武官が会場スタッフにメモを託した。スタッフはフィリピン代表団からの伝言と勘違いし、発言中のテオドロ氏に届けたという。

 メモには、2016年の南シナ海仲裁判断について、仲裁手続きは「国際法の基本原則に反する」、判断は「違法で無効」「拘束力はない」とする中国側の立場が記されていた。仲裁裁判所は、中国が南シナ海で国連海洋法条約の範囲を超えて「歴史的権利」を主張する法的根拠はないと判断した。中国は判断を受け入れていない。

 テオドロ氏は「つまり、あなた方が署名した国連海洋法条約が国際法に違反するということか」と反論。中国が判断を「受け入れず、認めない」とした部分には「当然だ。あなた方が負けたからだ」と切り返した。

 さらに、会議中にメモを差し入れた行為について「主催国や聴衆への礼節も欠いている」と批判。「これはもはやグレーゾーンではない。実際の威圧、いじめ、攻撃だ」と述べた。

 中国外務省の毛寧報道官は9日、現場の具体的な状況は把握していないとした上で、比側に「挑発や芝居がかった言動をやめるべきだ」と反発した。【バンコク小泉大士】

毎日新聞

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