北朝鮮、韓国との境界に弾道ミサイル配備を推進 「要塞化」加速

2026/08/21 14:04 

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 北朝鮮軍が、「要塞(ようさい)化」を進める韓国との軍事境界線(MDL)付近に、口径600ミリの「超大型放射砲」(KN25)の配備を推進している。韓国国防省が明らかにした。KN25は短距離弾道ミサイルの一種。北朝鮮軍はMDLの北側で有事に備えた「戦術道路」や防壁の建設、地雷の埋設なども進めており、国防省は一連の工事が2028年までに完了するとみている。

 KN25は韓国全土が射程圏内で、北朝鮮は核弾頭を搭載できるとしている。韓国国防省は20日、国会の委員会で、北朝鮮がKN25や口径240ミリの放射砲、自走砲などの配備を推進していると報告した。

 ◇非武装地帯に配備なら協定違反の可能性

 MDLの南北それぞれ2キロの非武装地帯(DMZ)では、朝鮮戦争の休戦協定に基づき軍事活動が禁じられている。DMZ内に放射砲などが配備されれば、協定違反となる可能性が高い。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は5月、韓国との「国境線」を「難攻不落の要塞」にすると表明した。KN25の配備計画は、「主敵」と位置づける韓国との「国境線」を明確化し、韓国に軍事的圧力を加える狙いがあるとみられる。

 金氏は3月にはKN25を指すとみられる「600ミリ超精密多連装ロケット砲」の発射訓練を娘と共に視察。「戦術核兵器の破壊的な威力」が韓国に不安を与えていると強調した。

 韓国北西部にある展望台から見えるMDLの周辺でも、その北側で戦術道路の建設や鉄柵の設置などが進んでいる。韓国国防省は、北朝鮮がMDL沿いで進める樹木の伐採作業が9割がた終わり、鉄条網や地雷の設置作業も進んでいるとみている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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