バーナム氏を選出 20日新首相就任の見通し 英労働党の党首選

2026/07/17 08:50 

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 英国の与党・労働党は17日、特別党大会をロンドンで開き、スターマー首相の辞任表明に伴う党首選に唯一立候補したアンディ・バーナム下院議員(56)を新党首に選出した。バーナム氏は20日にチャールズ国王の任命を受け、新首相に就任する見通し。国民の関心が高い生活費高騰対策などで成果を出し、退潮傾向の党勢を回復できるかが注目される。

 バーナム氏は選出後に演説し、支持率が低迷する同党にとって「変わるための最後のチャンスだ」と強調して団結を呼びかけた。また、1980年代以降に政治の中央集権化と公共サービスの民営化が進んだことを批判。「権力と、生活に不可欠なものを巡る大きな権限を地域に移す」と述べ、地方分権を誓った。

 党首選は9~16日に立候補を受け付けた。党下院議員403人の政治的立場は中道から急進左派まで幅があるが、穏健左派のバーナム氏は9割以上の379人から推薦を受けた。ストリーティング前保健相も一時、立候補の意向を示していたが、バーナム氏支持に回った。

 ブラウン政権(2007~10年)時代に保健相などを歴任したバーナム氏は、17年にイングランド北部マンチェスターの市長に転身。路線バスの改革などで名を上げ、「北の王」と呼ばれて党内外で人気を得た。

 スターマー氏の支持率が低迷する中、「バーナム首相」待望論が高まり、5月の統一地方選で労働党が大敗すると擁立の動きが加速。党首選には下院議員しか出馬できないため6月の下院補選に挑み、伸長する右派ポピュリスト政党「リフォームUK(英国改革党)」の候補らに圧勝した。

 調査会社ユーガブによる今月12~13日の支持率調査では、改革党が24%でトップを維持する。次いで労働党と最大野党・保守党が19%で並び、左派ポピュリスト政党「緑の党」が15%で続く。現状では29年までに実施される次期総選挙で改革党が第1党に躍り出る可能性も現実味を帯びている。

 10年と15年の党首選にも出馬したが敗れ、今回が「三度目の正直」となったバーナム氏。党内を団結させ、有権者の信頼を取り戻すことが、新党首として当面の最重要課題となる。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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