EU、対中輸入規制を強化方針 巨額の貿易赤字削減目指す
欧州連合(EU)は18、19日、首脳会議を開き、中国への巨額の貿易赤字を削減するための措置を検討するように行政執行機関である欧州委員会に指示した。域内企業に調達先の多様化を義務づけるなど、中国を念頭に置いた輸入規制を強化する方針だ。
欧州委によると、EUの中国に対するモノの貿易赤字は5年間で45%増加し、2025年には約3600億ユーロ(約66兆6000億円)に達した。フォンデアライエン欧州委員長は19日の記者会見で、現状を「域内製造業の基盤がむしばまれており、全く持続可能ではない」と断じた。
◇「デリスキング」進まず
EUは、国内市場の需要減に直面した中国企業が、政府からの過剰な補助金を武器にEU市場へ安値攻勢を仕掛けていると非難している。また、域内の企業側の調達における過度な対中依存を抑える「デリスキング(リスク低減)」が期待したほど進んでいないとの不満もある。
ロイター通信によると、今後、欧州委は域内企業に調達先を一定程度、多様化するよう義務づける見通しだ。
ただ、中国の報復措置が懸念される上、スペインなど対中貿易を重視する一部の加盟国は強硬路線に慎重姿勢を示す。首脳会議の結論でも対抗措置の検討と並び、中国との「建設的な対話」を続けることを決めており、すでに政策は玉虫色となっている面もある。【ブリュッセル岡大介】
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