米、オマーン湾でイラン関連商船攻撃 トランプ氏は態度表明なく
米中央軍は30日、オマーン湾でイランの港に向かっていたガンビア船籍の商船をミサイル攻撃したと発表した。米軍によるホルムズ海峡封鎖で、イラン関連商船への攻撃は5隻目。米イランは戦闘停止に向けた交渉を続けているが、海峡の航行を巡る主導権争いが続いている。
トランプ米大統領は29日のソーシャルメディアへの投稿で、イラン問題で「最終決断する」と表明したが、30日になっても態度は明らかにしていない。米ニュースサイト「アクシオス」は30日、トランプ氏がイランの核開発計画に関する条項について、担当者同士が合意したとされる覚書に修正を加えるよう、自身のチームに伝えたと報じた。
米軍によるとガンビアの商船は29日、警告に従わずに米側が設定した封鎖を突破しようとした。20回以上警告した上で、機関室に向けてミサイル1発を発射したとしている。
イラン最高指導者モジタバ・ハメネイ師の軍事顧問のモフセン・レザイ氏は30日、X(ツイッター)で、「トランプ大統領は外交を裏切っている。海上封鎖を継続し、交渉において過剰な要求をしている」と米国を非難した。
イラン当局は30日、原油輸送の要衝、ホルムズ海峡はイランの管理下にあり、軍事的干渉は報復措置につながると強調。すべての船舶は、指定された航路を通り、イランの許可が必要だと従来の主張を繰り返した。
一方で、イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊は30日、過去24時間で許可を受けた20隻がホルムズ海峡を通過したと発表した。
米政府関係者は28日、米イランの担当者レベルでは「覚書」の締結に合意したと明らかにしている。両国が60日間停戦を延長した上で、核問題に関する協議を始めることなどを盛りこんだ内容で、トランプ氏が最終承認するかが焦点となっている。【ワシントン平野光芳、エルサレム松岡大地】
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