ホルムズ開放を巡り、米・イランになお溝 資産凍結解除も不透明

2026/05/28 07:15 

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 米CNNテレビは27日、米軍がホルムズ海峡周辺のイランの軍事拠点に攻撃を実施したと報じた。トランプ米大統領は27日、ホルムズ海峡の即時開放とイランが海峡管理しないことを戦闘停止を巡る最低限の合意条件とする考えを示した。一方、イラン国営テレビは27日、合意の草案として、海峡をイランとオマーンが管理すると報じるなど、双方の隔たりは大きく、駆け引きが激化している。

 米軍は25日にも、イラン南部でイランのボートやミサイル発射施設などを攻撃したが、CNNによると27日の攻撃は、海峡に面した港湾都市バンダルアバスの拠点を狙った。米軍はここから飛来したとみられる攻撃用ドローン4機を迎撃し、この拠点にも攻撃を加えた。政府高官は「攻撃は(米軍などの)防御のためであり、停戦を維持するためだ」と述べたという。

 攻撃に先立ちトランプ氏は27日の閣議で、「イランは取引を強く望んでいる。ただ、我々は(イランの提案に)満足していない」と述べた上で、「合意は完全なものでなくてはならない」とし、ホルムズ海峡の即時開放などを求めた。合意後は、米国が海峡を監視し、海峡の南側に位置するオマーンにも協力を依頼するという。

 一方、イラン国営テレビは草案について、イランとオマーンがホルムズ海峡を管理し、米軍のイラン周辺からの撤退やイラン港湾に対する封鎖解除の見返りに、海峡を通航する商船の数を1カ月以内に戦前の水準まで戻すと報じた。ただ米政権は、イラン側の示す草案の内容は「完全な偽造だ」と反発している。

 米政権は核開発を巡るイラン側の譲歩を合意に盛り込む意向だが、イラン最高安全保障委員会のカニ氏は27日、訪問先のロシアで、濃縮ウランの取り扱いは交渉の議題に含まれていないと改めて強調。ホルムズ海峡の通航に関する「新たな仕組み」をオマーンと協議中だと明かした。

 イランの凍結資産の扱いについても協議は難航しそうだ。

 イランは米側に凍結資産のうち120億ドル(約1兆9000億円)の即時解除を求めているとされる。だがトランプ氏は27日、自身のソーシャルメディアで、2015年のイラン核合意で、オバマ米大統領(当時)がイランの凍結資産を解除したことを「裏切り」と非難する画像を投稿し、安易に妥協しない意向を示した。【ニューヨーク三木幸治、カイロ古川幸奈】

毎日新聞

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