実はハッカーの回し者 米司法省、ランサムウエア交渉人を摘発

2026/04/25 08:41 

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 米南部フロリダ州でサイバーセキュリティー会社に勤務していた男性(41)が、裏でハッカー集団と通じて多額の利益を得ていたとして摘発された。米司法省が20日に発表した。司法当局は暗号資産や自動車、高級釣り船など、男性から1000万ドル(約16億円)相当の資産を押収した。

 発表で司法省は「知識や技術を犯罪に悪用し、被害者を裏切った」と厳しく批判した。

 司法省の発表によると、男性は2023年以降、企業などを狙う身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」の被害者の代理人として、「ブラックキャット」と呼ばれたハッカー集団との交渉役を担っていた。ところが被害を受けた5企業の保険上限額や交渉戦略などの機密情報をハッカー側に流し、交渉が有利になるよう手助けしていたという。見返りとして報酬を受け取っていた。

 さらに男性は他の2人と共謀し、自らも米国内の複数の企業にランサムウエアを仕掛け、計120万ドル(約1億9000万円)相当のビットコインを脅し取ったとしている。

 男性は恐喝による通商妨害共謀の罪に問われ、法廷で有罪を認めている。7月に量刑が言い渡される予定で、最大で禁錮20年になる可能性がある。【ワシントン平野光芳】

毎日新聞

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