米、パキスタンに特使ら派遣へ イラン外相も到着、再協議か

2026/04/25 10:51 

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 米ホワイトハウスのレビット報道官は24日、イランとの戦闘終結に向けた協議のため、ウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏が25日に仲介国のパキスタンに向けて出発すると明らかにした。イランのアラグチ外相は24日、パキスタンの首都イスラマバードに到着。レビット氏によると、バンス米副大統領は同行しないが、進展があれば現地入りする見通しだ。

 米ABCテレビがパキスタン政府高官の話として伝えたところによると、パキスタン側が米国とイランの交渉団と個別に会談。間接協議で進展があれば、米国とイランの対面協議が行われる段取りという。ロイター通信によると、アラグチ氏は25日、米国に対するイランの要求と、米国の提案に対する見解をパキスタン側に伝えた。

 米イランの代表団は11~12日、イスラマバードで戦闘終結に向けて協議したが合意には至らなかった。イランは米側によるホルムズ海峡の「逆封鎖」に猛反発し、態度を硬化させている。双方は核開発やホルムズ海峡での対応を巡って主張に隔たりがあり、一致点を見いだせるかが焦点だ。

 レビット氏は記者団に、「イラン側が対面で協議をしたがっている。進展があることを望んでいる」と主張。「ここ数日、イラン側からのいくつかの進展を確かに目にしている」とも述べた。初回の協議で米側の交渉団を率いたバンス氏はひとまず米国内で待機し、状況次第で現地に派遣される。

 アラグチ氏は24日、X(ツイッター)で同日夜からパキスタンとオマーン、ロシアの3カ国を訪問すると明らかにし、目的について「パートナーと密接に調整し、地域の発展について協議する」と説明。米国との再協議については言及しなかった。

 ロイター通信は、アラグチ氏らの今回の訪問について「短期間」になるとするパキスタン政府関係者の見方を伝えた。今回イランは、米国との戦闘終結に向けた条件についてパキスタン側と意見交換する見通しで、その後パキスタン側がイランの提案を米側に伝達するという。

 一方、ヘグセス米国防長官は24日の記者会見で、米軍によるイランの港湾に出入りする船舶に対する海上封鎖に関し、「世界規模に拡大している」と説明。2隻目の空母打撃群が封鎖の取り組みに加わるとした。米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長によると、太平洋やインド洋で取り締まりが実施される。

 また、ヘグセス氏はホルムズ海峡の安全確保を巡り、「欧州とアジアは何十年もの間、米国の保護から利益を得てきた。ただ乗りの時代は終わった」と主張し、欧州やアジアも関与すべきだとの認識を改めて示した。【ニューデリー松本紫帆、ワシントン松井聡】

毎日新聞

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