トランプ氏、イランとの再協議に「時間的制約」設けず 米報道
トランプ米大統領は22日、米FOXニュースに対し、イランとの再協議について「時間的制約はない」と述べ、期限を設けない考えを示した。またイランが原油輸送の要衝、ホルムズ海峡で拿捕(だほ)した船舶2隻は「米国の船ではない」として問題視しない姿勢を見せ、再協議への意欲をにじませた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、パキスタン、トルコ、エジプトを含む仲介国が、早ければ24日の米・イラン再協議に向けて調整を進めているという。両国は21日にパキスタンで再協議するとみられていたが、合意の見通しが立たないことなどから見送られた。
FOXによるとトランプ氏は、米海軍がイランの港湾を出入りする船舶を「逆封鎖」してイランを困窮状態に追い込んでいるとの認識を示し、「封鎖は爆撃よりもイランを怖がらせている」と強調。イランのアラグチ外相を「賢い男」と評し、「再協議が行われる時には、その場に彼がいるだろう」と述べた。
トランプ氏は21日、戦闘終結に向けた米側の案への対応を巡って「イラン政府は深刻な分裂状態にある」と主張し、直前まで警告していた再攻撃から一転して停戦の延長を表明していた。ホワイトハウスのレビット報道官は22日、記者団に対し、トランプ氏が「イランの提案を受け取る明確な期限を設けていない」と説明。イラン体制内部で「現実路線派と強硬派の争い」があるとの見方を示し、米側の提案に対するイラン側の統一見解を待っていると重ねて強調した。
一方、イランは米側の逆封鎖などが再協議を妨げているとの姿勢を崩していない。ペゼシュキアン大統領は22日、X(ツイッター)で「約束違反や封鎖、脅しが真の交渉を阻む主な原因だ。世界はあなた(米国)の矛盾した主張と行動を見抜いている」と批判。ガリバフ国会議長も「目に余る停戦合意違反がある限り、ホルムズ海峡の開放は不可能だ」と主張した。【ワシントン金寿英、エルサレム松岡大地】
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