トランプ氏、イランと「核で一致せず」 戦闘再開辞さない構え強調

2026/04/13 00:12 

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 米国とイランの戦闘終結に向け、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで行われた協議は12日、双方が合意に至らず終了した。主要議題だった原油輸送の要衝ホルムズ海峡の開放やイランの核開発を巡り、妥協点を見いだせなかったとみられる。協議が再開されるかは不透明で、戦闘終結にこぎ着けられるか、先行きは見通せない状況だ。

 ロイター通信などによると、協議は米国のバンス副大統領、イランのガリバフ国会議長がそれぞれ率いる代表団、パキスタンの3者による対面形式で行われた。

 バンス氏は12日、交渉終了後に記者会見し、イランとの協議で合意に至らなかったと明かした。11日に始まった協議が「21時間」続いたと説明。米側は「最終的かつ最善」の合意案を残し帰国するとし、「イラン側がこれを受け入れるかどうか様子を見る」と語った。

 トランプ米大統領は12日、自身のソーシャルメディアで、イラン側とほとんどの点で一致したとしつつ、「最も重要な核については一致に至らなかった」と説明。「我々の軍はイランで最後の仕上げをするだろう」と戦闘再開も辞さない構えを強調した。

 これに対し、イランのガリバフ氏は12日、X(ツイッター)で「相手側がわれわれの信頼を勝ち取れなかった」と米国を非難した。イランメディアによると、ホルムズ海峡や核の問題などを巡り、米側は高い目標の実現を目指した一方、イラン側は「共通の枠組み」の構築を図ったと主張。イラン情報筋は米国が合意するまで「ホルムズ海峡の状況は何も変わらない」と警告した。

 パキスタンのダール副首相兼外相は12日、今後も米イランの仲介を続けると表明したうえで、戦闘の当事国に対し、停戦を維持するよう求めた。

 一方、トランプ氏は12日、イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡について、米海軍が「封鎖をただちに開始する」と投稿した。イランへの対抗措置として、海峡を通航する船舶の管理を強化する狙いがあるとみられる。イランは海峡を管理する権利を主張しており、再び米イランの緊張が高まる可能性がある。

 トランプ氏は、イランに通航料を払ったすべての船舶を追跡し、航行を制止するように米海軍に指示をしたことも明らかにした。「違法な通航料を払った者は、公海を安全に航行できない」と主張した。

 トランプ氏は11日にホルムズ海峡で機雷除去の作業を開始したと明かしていた。米中央軍によると、2隻の米海軍ミサイル駆逐艦が同日、海峡を通過したという。2月の戦闘開始以来、米軍の艦艇がホルムズ海峡を通過するのは初めてとみられる。

 イラン側は、イランの警告を受けて米軍の艦艇が引き返したとし、米国の主張を否定している。【ワシントン松井聡、カイロ古川幸奈、ニューデリー松本紫帆、エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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