ドバイ国際空港付近にもドローン攻撃で火災 全発着便が一時停止

2026/03/16 20:49 

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 米国、イスラエルとイランの戦闘を巡り、ロイター通信は16日、アラブ首長国連邦(UAE)東部のフジャイラ港が、イランの無人機(ドローン)攻撃を受けたと報じた。イランは、原油輸出拠点であるカーグ島が米軍に空爆された後、米軍に「協力」するUAEへの報復攻撃を強めている。

 フジャイラ港は、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡を通過せず、石油を輸出できる主要拠点。攻撃で火災が発生し、原油の積み出しが中断されたという。

 イラン軍報道官は14日、カーグ島への攻撃を巡り「米軍がUAE内の港湾からミサイルを発射した」と主張。フジャイラを含めた3港が攻撃目標になると警告していた。

 UAEは発射拠点になったことを否定。UAEのガルガーシュ大統領外交顧問はX(ツイッター)に「(イランが)状況を誤って判断し、見識を失っている」と非難した。

 湾岸諸国の中で、UAEへの攻撃は最も激しくなっている。イスラエル国家安全保障研究所によると、これまでにミサイル309発、ドローン1600発がイランから発射された。ほとんどは迎撃されたが、破片や残骸により死傷者が出ている。

 商業都市ドバイの国際空港付近では16日、ドローンによる攻撃があり、近くの燃料タンクで火災が発生した。この影響で空港発着のすべての便の運航が一時停止した。

 米軍とイスラエル軍は、イランへの激しい攻撃を続けている。イスラエル軍は15日、イラン西部にある無人航空機の拠点などを空爆。16日には首都テヘランの空港で前最高指導者ハメネイ師が使っていた航空機を破壊した。イスラエル軍報道官は15日、米CNNに対し、イランにまだ「数千の標的が残っている」と述べ、今後3週間は攻撃を続けると主張した。

 イランはUAE以外にも反撃を続けている。ロイターによると、イラクの首都バグダッドにある米国大使館がミサイル攻撃を受け、一部が損傷した。イスラエル中部テルアビブ近郊では、イランからのミサイルの破片などで複数の負傷者が出ている。地元メディアは、空中で複数の小さな子爆弾をばらまく「クラスター爆弾」が使用されたと報じている。【カイロ松本紫帆、エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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