<1分で解説>原油高で米が苦肉の策 ロシア産購入を一時的に許可
米財務省が、ウクライナへの侵攻を続けるロシアへの制裁を緩和し、各国がロシア産原油を購入することを一時的に認めると発表しました。米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦の影響で原油価格が高騰しているため、原油の供給量を増やして価格を抑える狙いがあります。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「米国がロシア産原油購入を一時的に認める」を解説します。
Q そもそも米国はなぜ、ロシア産原油の購入を認めていないの?
A ロシアにとって原油輸出は戦費調達の手段になっていて、中国やインドが主な輸入国です。和平交渉を仲介するトランプ米大統領はロシアに圧力をかけるため、各国にロシア産原油の購入停止を求めてきました。こうした経緯を踏まえると、今回の対応は苦肉の策といえます。
Q 制裁緩和の内容は?
A 対象となるのは既に船積みされ、海上輸送中の原油や石油製品のみです。米東部時間4月11日午前0時1分(日本時間同午後1時1分)まで購入できます。ロシア産原油は3月12日時点で世界30カ所の海域で約1億2400万バレルが留め置かれているとみられます。
Q 米側はどんな説明をしているのかな。
A ベッセント米財務長官はX(ツイッター)で、あくまで今回の措置は「限定的かつ短期的」だとし、「ロシアに大きな財政的利益をもたらすことにはならない」としています。
Q ウクライナのゼレンスキー大統領の反応は?
A ゼレンスキー大統領は10日、「ウクライナに深刻な打撃となる」として制裁緩和に反対する姿勢を示しました。
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