英仏、キプロスに軍艦派遣 イラン側の英軍基地攻撃受け

2026/03/04 08:08 

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 英国のスターマー首相は3日、地中海の島国キプロスの防衛を支援するため、防空駆逐艦1隻と対ドローン機能を備えたヘリコプター2機を派遣すると発表した。

 米国とイスラエルによるイラン攻撃への報復として、キプロスにある英軍基地がドローン攻撃を受けたため。フランスのマクロン大統領も3日、キプロスにフリゲート艦1隻などを派遣したと発表した。

 マクロン氏は演説で、海軍の原子力空母「シャルル・ドゴール」を地中海に派遣し、海上交通の安全確保を支援することも明らかにした。米イスラエルの攻撃については、主な責任はイランにあると指摘しながらも、「国際法の枠外で実施されたもので、承認できない」と述べた。

 欧州メディアによると、キプロスの英空軍基地に2日未明、イラン製ドローン「シャヘド」が撃ち込まれた。滑走路に被害が出たが、死傷者はいなかった。イランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがドローンを発射したとみられている。2日にさらにドローン2機の攻撃があったが、迎撃されたという。

 英国防省は、東地中海に防空能力にたけた海軍の45型駆逐艦「ドラゴン」と、ドローンの撃墜を担うヘリコプター「ワイルドキャット」を派遣すると説明。英空軍の戦闘機が2日以降、ヨルダンやカタールの上空で複数のドローンを撃墜していることも明らかにした。

 米政治メディア「ポリティコ」によると、欧州連合(EU)加盟国のキプロスはドイツにもフリゲート艦の派遣を要請しており、承諾される見込みだという。

 英仏独は米イスラエルのイラン攻撃には加わっていないが、イランなどによる報復攻撃の激化を受け、「防衛目的」で紛争への関与を徐々に強めている。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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