トランプ氏「スペインとの全取引を打ち切る」 軍事基地使用拒否で

2026/03/04 07:21 

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 トランプ米大統領は3日、スペインとの全ての取引を打ち切ると発言した。

 イラン攻撃でスペインが軍事基地の使用を拒否したためで、スペインへの圧力を強める狙いがある。ただ、米国は欧州連合(EU)と貿易関係があり、EU加盟国のスペインに限定した実行は困難とみられる。

 ドイツのメルツ首相との会談の冒頭、記者団の取材で述べた。トランプ氏はスペインが「非友好的な態度をとった」と不快感を示し、ベッセント財務長官にスペインとの取引を全て打ち切るように指示したと明らかにした。「今日や明日にでも禁輸措置を講じられる。スペイン関連の全事業を停止する権利もある」などと主張したが、実行に移すかは明言しなかった。

 EUは域内での人やモノ、サービス、資本の移動の自由を掲げている。

 仮にスペインに禁輸措置などを発動しても、他の国を迂回(うかい)する形で輸出入が可能で、取り組みは形骸化するとみられる。

 米ブルームバーグ通信によると、スペインのサンチェス首相は1日、米国とイスラエルによるイラン攻撃について「国際法に反する不当かつ危険な軍事介入」と批判。政府は、同国南部にある二つの軍事基地を米軍に使用させないと表明していた。

 トランプ氏はスペインに対し、北大西洋条約機構(NATO)首脳会談で合意した防衛費引き上げにも消極的な姿勢を示していると非難。「スペインとは一切関わりたくない」と突き放した。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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