解放されたイスラエル人とパレスチナ人、互いに「拷問」証言
パレスチナ自治区ガザ地区の停戦合意で解放されたイスラエル人の人質らとパレスチナ人たちが、互いに拘束中の「拷問」について証言している。いずれも狭い場所での監禁や暴行など非人道的な扱いがあったとみられ、互いの敵意を反映しているようだ。
ガザでは停戦合意に基づき、イスラム組織ハマスが13日に生存中の人質20人全員を解放。イスラエルも拘束中のパレスチナ人1900人以上を釈放した。
イスラエルメディアなどによると、ハマスに拉致された人質の多くは地下トンネルなどで拘束されていた。
2年間、ずっと1人で監禁されていた男性(32)は食事も満足に与えられず、体重が3~4割減った。脱走を試みて失敗し、高さ1・8メートルの小さな「おり」に閉じ込められたこともあったという。男性兵士(22)も繰り返し拷問を受け、気を失うほど殴られたこともあった。最後の4カ月間は小さなトンネルで監禁され、「イスラエルは人質解放をあきらめた」「お前の祖父母は死んだ」などとうそを吹き込まれたという。
監視役のハマスの戦闘員とある程度打ち解けた人質もいた。マッサージ師の男性(48)は2年間で23カ所を転々とした。その間、戦闘員とトランプをしたり、料理を振る舞ったりしたという。男性の親族は再会後、「顔色は悪いが、ユーモアは変わっていない。いなくなっていたとは思えない」と語った。
一方、イスラエルに釈放されたパレスチナ人も収容中、激しい拷問を受けていた。英紙ガーディアンによると、拘束施設には「ディスコ」と呼ばれる部屋があり、2日間にわたって大音量で音楽を聞かせ続ける拷問が行われていた。
2年近く拘束されていたガザ出身の男性(33)は、催涙弾やゴム弾を撃たれたり、犬をけしかけられたりしたと証言。釈放直前にも手を縛られたまま暴行を受けたという。別の男性(22)も「壁につるされて、冷たい空気や水を噴射されたり、唐辛子を投げつけられたりした」と語った。【カイロ金子淳】
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