トランプ政権、CDCトップを解任 ケネディ厚生長官との対立で

2025/08/29 16:37 

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 米ホワイトハウスのレビット報道官は28日、トランプ大統領が感染症対策などの司令塔となる疾病対策センター(CDC)のスーザン・モナレズ所長を解任したと明らかにした。米メディアによると、ワクチン懐疑派のケネディ厚生長官との対立が引き金で、CDCの幹部4人が抗議のために辞任するなど混乱が広がっている。

 レビット氏は28日、モナレズ氏が「米国を再び健康にするという大統領の使命に沿わなかった」と指摘。ケネディ氏の辞任要求に応じなかったとして、「大統領が解雇した」と述べた。

 トランプ政権は当初、CDC所長にワクチン懐疑派のデーブ・ウェルドン元下院議員を起用する方針だったが、議会上院で承認の見通しが立たず3月に撤回。所長代行だったモナレズ氏が7月31日に就任したばかりだった。AP通信などによると、厚生省のジム・オニール副長官がCDCの所長代行を務めるという。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、ケネディ氏は8月、モナレズ氏に専門性の高い職員たちの解雇や自身が選任した諮問委員たちがワクチン規制を勧告した場合にそのまま認めることを要求。モナレズ氏はいずれも拒否して解任に追い込まれたという。

 厚生省は27日、モナレズ氏の退任を発表。モナレズ氏側は、ケネディ氏らが「政治的な利益のために公衆衛生を武器化して数百万人の米国人の生命を危険にさらしている」と批判する声明を出した。

 ケネディ氏は28日、南部テキサス州で記者会見し「CDCには問題が多い。長期的に組織文化を変えなければならない」と反論した。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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