露ウクライナ首脳会談に暗雲 キーウ攻撃で23人死亡、英施設も被害

2025/08/29 16:57 

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 ロシア軍は27日深夜~28日朝、ウクライナの首都キーウ(キエフ)をミサイルや無人航空機(ドローン)で攻撃し、ロイター通信によると、少なくとも23人が死亡した。英国の文化交流施設が被害を受け、欧州連合(EU)代表部近くにも着弾。15日の米露首脳会談後もロシアの攻撃は続いており、トランプ米大統領が提唱する露ウクライナの首脳会談の実現に暗雲が垂れこめている。

 ウクライナ軍によると、露軍は主にキーウを標的に、おとりを含めてドローン598機とミサイル31発を使用。ウクライナ軍はドローン563機とミサイル26発を撃墜したが、一部が市街地などに着弾した。キーウ市当局によると100棟近くの建物が破壊された。

 ウクライナのゼレンスキー大統領はX(ツイッター)への投稿で「これがウクライナ、米国、欧州各国の停戦に向けた努力に対するプーチン露大統領の答えだ」と非難。対抗措置として「制裁や関税、その他の政治的手段を使った圧力が必要だ」と呼びかけた。

 スターマー英首相は「プーチン氏は子供や市民を殺害し、和平への望みを妨げようとしている」と批判。マクロン仏大統領は「常軌を逸した残酷な攻撃を、最大限非難する」とした。ドイツのメルツ首相は、ゼレンスキー氏とプーチン氏の会談について「実現しないことは明らかだ」と悲観的な見方を示した。

 一方、米ホワイトハウスのレビット報道官は28日の記者会見で、今回の攻撃について「トランプ大統領は不快感を示したが、驚きはしていなかった」と説明。ウクライナがロシアの製油所を攻撃してきたことにも触れ「両国とも自ら戦争を終結させる用意がないのだろう」と話した。【ブリュッセル宮川裕章、ベルリン五十嵐朋子、ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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